(タイトルは内容とそんなに関係ないです、いきおいです)
フリクリ・オルタナ観てきた
9月7日より3週間限定上映している「フリクリ・オルタナ」を観賞しました。
まずフリクリという作品は、2000年~2001年にOVAとして6作品が発表されていて、17年ぶりの続編という事でも話題になっておりました。
斉所は、この初代たるOVA版を、十代の頃リアルタイムで追いかけており、深くふかく感銘を受けました。
それだけに続編制作・公開のニュースには色々複雑な思いもありました。(以下ネタバレ・個人的思い入れマシマシの文章となります。配慮を欠く表現もあるかもやで。)
フリクリ・オルタナ感想
本編は30分×6本の構成で、情報量も多く1度で完全に読み込めたかはともかく、初見の感想。OVAとの比較多めです。
・実際マイルド。初心者向けフリクリという印象(初心者とは?)
・展開に関してはパンフレットの上村監督・新谷真弓さんのインタビューを読めば狙いは分からない事も無いんだけど、登場人物が人間的に後ろ暗い面を全然見せてくれないので(ダメさもごくマイルドな表現)、旧作の表面だけをなぞって「らしさ」としてしまってないか?とも思った。特に3話のモッさん回は話も結論もとっちらかっていた。
・主人公カナの悩みは青春ものアニメとしてごく平凡で、平凡な事は悪い事じゃ無いとしても、これを6話引っ張る理由はあっただろうか…?
クライマックスのエキゾチックマニューバでやっとこさ吹っ切れるけど、その場面での独白も退屈に感じてしまった。
4話か5話で一皮むけてれば、ペッツとの新しい関係も成り立ち得たんじゃないの…?それが失敗した(と思う)5話、6話の苦みはかなりフリクリ的だったと思う(この「フリクリ的」ていう言い方、旧作を神聖視するロートルの言葉っぽくて良くないかも知れない)。
冴えない蕎麦屋の常連、神田の存在意義も薄い。ストーリー的にはともかく、作中の「普通の大人」としてカナに何か与える事は出来なかったか、反面教師としてでも。
・作中の人物で一番好きになったのはペッツだった。5話でカナに言った言葉→ヘアピン交換→退場、こういう場面を自分はフリクリの続編に期待してたんだと観ながら感じた。ペッツは唯一、湿り気のある人間性を開示した誠実な人だった。
ペッツの最後の表情を再確認するためにソフト欲しいです。
フリクリの続編は自分が作りたかった
滅茶苦茶不遜なこと言っとる。
ガイナックスに就職したかったとか、アニメを作りたかったという意味ではないです。
漫画の表現分野で、自分なりに『フリクリ』を咀嚼してそれを超えるようなものを作りたいという意味のやつです。今の時点でそんなものは作れていません。
なので、続編制作の発表を聴いた時は、超複雑な気持ちになってしまった。フリクリと名の付く作品の品質保証も不安だったし(OVA版は時代とか色々が重なった奇跡的な作品だと思ってる)、公式に先越された!みたいな事を勝手に思ってたわけです。
しかし…オルタナ見る限り…先を越されては…いない!
結論
でも、正味な話、OVAをリアルタイムで観たようなロートルの意見なんかどうでもいいんですわ。
『フリクリ・オルタナ』を観た十代の観客にとって本作が特別なモノであれば、それでいいんです。
主人公たちと同年代や近い年代の人達が「このアニメ自分の生涯で断トツでクールだわ、マジでマジで」と思ったとしたらもう完璧です。
アニメとしての質は高いですし、劇場で見劣りするものでは全然ない。ただタイトルに「フリクリ」って付いてるから頭オカシくなってるだけでね…
『プログレ』はまた新たな気持ちで楽しみに待ちたいと思います。
あとやはり俺は俺で俺なりのフリクリ2を作ろうと思います。