粉骨堂ブログ

Web上でマンガを描いてる斉所 サイショ です。

漫画のネームってどう描くん?わしゃこう描く!粉骨堂ネーム放浪記(案出し編)

ネームを描く!その前に…

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パロるなら今年いっぱいの集中してるポーズ

 

My name is Saisyo.(わたしのなまえは斉所です)

ていう 名前のネームでなく、漫画のいわゆる下書き以前の下書きと申しましょうか、漫画の設計図的なやつのお話です。

ツイッター等で時々話題に上っては、プロ作家さん自身のネーム&完成原稿がしれっとアップされていたりして、涎垂らしながら画像保存しまくるわけですが、

繰り返し話題になるというのは、すなわち手順が千差万別であるという事でもあります。

今回は、私の場合どんな感じでやってるのか…について書いて行こうと思います。

 

案出し

まずネームの前段階です。とりあえず頭の中にある要素をぶわーっと適当に箇条書きしていきます。キャラクターが主体であればキャラクターを掘り下げていき、世界観、もしくはお話の展開が頭の中にあればその流れを書き連ねていきます。

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これは9月まで定期更新していたcalmという作品の第16話の案出しノートです。

ぶわーっと書くといいましたが、わりと簡単にポツポツ書いてる印象です…あと「?」が多い。誰かに問う形で書いていたみたいです。

もうちょい何かないのかと漁ってみたら、個々の話&連作の流れを書き出した紙が出てきました。

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右まん中 #14「何かしらがどうにかなる」の記述があります。我ながら心配になります。

とはいえ、これくらい簡単にでも、全く書かないのとはやっぱり違います。

ネーム以前の案出しの意味

もう頭の中で1から10まで構成が固まってて、「即座にネームしたいィィィィ」と気がはやる事もありますが、その「1から10まで固まってる」ていうのが大体錯覚です。

重要なシーンに関しては割と考えが固まっていたとしても、そのシーンに至る流れが全く不明だったりします。昔はそれでも(むしろ積極的に)「いきなりネーム」に取り掛かっては中途でどうしょうもなくなり途絶…!!というのが幾度もありました。

だから実はオチの部分は「何かしらがどうにかなる」でも、終盤まではあんまり困りません。

いったん頭の中にある要素を文字なりラフな落書きなりで具体化することで、考えてもいなかった要素がポロッとまろび出ることがあります。

実際にネームに取り掛かってから、つまりマンガの形式に落とし込むことで初めて良い感じのシーンが生まれたり、キャラの真意が明確になったり(つまり前回書いたような、キャラが勝手に語り出してくれたり)する事もあります。

 

なんだか意外と文章が長くなってきたので(私のブログとしては)、ネームについては次回の記事とさせていただきます。年明け発売予定の「餅マンガ」の制作状況なんかもまろび出る…かも!

 

 

今回紹介したcalm、本文中のリンクから無料でも読めますが、書き足し修正&番外エピソード込みのkindle版もありますので、宜しければ…!